仕事や趣味でコンピュータを使う機会が増え、インターネットもますます身近なものになってきています。福島県立図書館では、こうした状況に対応するため、ホームページを作成し、様々な情報を提供しています。
このホームページでは、「図書館の概要」として図書館内の施設やサービスをご紹介している他、「利用者用サービスメニュー」、「こどものへや」、「図書館用サービスメニュー」の3つの部屋へ通じる扉が用意されています。
「利用者用サービスメニュー」では、県立図書館の蔵書を検索したり、半年分の新着図書の一覧を表示したりすることが出来ます。また、図書館内での催し等もご案内しています。「こどものへや」では、小さな子にも使いやすいよう、ホームページの内容を工夫しています。
この「利用者用サービスメニュー」と「こどものへや」の扉は、最初から開いており、どなたでも自由に出入りすることが出来ます。しかし、右端の「図書館用サービスメニュー」の扉は閉まった状態になっていて、県立図書館の発行する「ID」と「パスワード」がなければ開きません。
県立図書館では、来館者へのサービスはもちろん、県内の図書館・公民館の活動をサポートする形でのサービスを行っており、これら図書館同士をインターネットで結んで、ネットワーク化しています。「図書館用サービスメニュー」は、ネットワーク参加館のための業務用のメニューです。一般の方は入れないようになっていますが、このメニューで参加館はどのようなことが出来るのか、ここで簡単にご案内してみます。
大きく、資料の検索・掲示板・図書館運用補助、の3つの機能が利用できるようになっています。
検索に関するメニューには、「蔵書検索」と「新着一覧」があります。これは、「利用者用サービスメニュー」にもある機能ですが、「図書館用」の方では、検索した資料の詳細画面で、貸出中かどうかが分かるようになっています。また、その詳細画面を「図書館資料借受申込書」として印刷出来るようになっており、それはそのまま県立図書館への相互貸借の申込みに使えます。
掲示板の機能としては、「県内図書館行事案内」と「情報交換/所蔵調査」があります。ホームページの電子掲示板上で参加館同士が情報の提供・交換を行うものです。 そして参加館の業務を援助しているのが、「図書館運用補助」です。ここには、「遠隔地返却」「新刊MARCダウンロード」「データライブラリ」「簡易目録検索」の四つのシステムが設けられています。
例えば、福島市以外の地域にお住まいの利用者が県立図書館から本を借りた場合、その本は地元の図書館に返却することも出来る、という仕組みがあります。参加館では、県立図書館の本が返却されてきた時は、本のバーコードを入力することで返却処理します。これが「遠隔地返却」です。
「新刊MARCダウンロード」では、新刊図書の整理に必要なデータを無償で提供しています。MARCとは、目録をコンピュータ処理出来るようデータ化したもので、従来のカードや冊子体の目録にかわるものです。
「データライブラリ」には、各館が業務で活用出来そうな情報が、また「簡易目録」には、各館が資料展などの際に作成した目録などが、それぞれデータとして自由に取り出せるようになっています。「データライブラリ」と「簡易目録」は、県立図書館を含めた参加館がそれぞれの情報を持ち寄って、蓄積していくものです。
「図書館用サービスメニュー」は、県立図書館からの情報発信だけで成り立つものではありません。より多くの図書館関係者が活用し、お互いの情報を公開していく中で成長するシステムだと考えています。
県立図書館では、ホームページの情報が、より多くの利用者に役立ってほしいと期待しています。同時に、ネットワークを通して、参加館同士が連携して活動出来る環境づくりを目指しています。
<振興課・齋藤>