県内図書館広報紙あれこれ

 

福島県立図書館では、この「あづま」をはじめ、「図書館だより」など、いくつかの広報資料を作成・発行しています。これらは県内の図書館や公民館などにお送りしていますが、同じように県内の図書館からも、県立図書館に利用者向けの広報資料が送られてきています。

県立図書館ではそれらを受入・整理して、利用者のみなさんがご覧になれるようにしていますので、ここでいくつかご紹介したいと思います。

いずれも図書館を利用者にPRし、利用を呼びかけることなどを目的として作成されており、新着図書や行事(おはなし会など)の案内、また休館日のお知らせなどのほか、各館ごとに担当の方が工夫を凝らした内容のものばかりです。

 

うぐいす 相馬市図書館報(年2回刊・A4判4頁) 相馬市図書館

現在、「相馬の文学碑」という連載の中で、相馬の各所に建立されている文学碑を取り上げています。ちなみに、うぐいすは相馬市の鳥として制定されています。

 

うぐいす 相馬市図書館報(年2回刊・A4判4頁) 相馬市図書館

現在、「相馬の文学碑」という連載の中で、相馬の各所に建立されている文学碑を取り上げています。ちなみに、うぐいすは相馬市の鳥として制定されています。

 

ききみみずきん 喜多方市立図書館報(年4回刊・A4判両面) 喜多方市立図書館

喜多方市立図書館には、郷土民俗館が併設されています。その関連もあってか、「ききみみずきん」にも、「郷土史の散策」や「喜多方の民話と伝説」といった郷土関係の連載物がいくつかあって注目されます。

 

たんぽぽ 岩代町図書館だより(月刊・B4判両面) 岩代町図書館

この「たんぽぽ」という愛称は、町民公募で決まったそうです。「たんぽぽ文芸」というコーナーもあり、住民が短歌・俳句などを投稿しています。

また岩代町は、浮世絵師・歌川広重ゆかりの地であり、同紙では「広重特集」号を発刊して詳しく紹介しています。

 

図書館だより(隔月刊・A4判4頁) 大熊町図書館

大熊町図書館は、平成8年12月にオープンしました。そして平成9年度以降、利用度の高さで県内一の図書館となっています。(人口100人当たりの貸出冊数が平成12年度で1,194冊。県平均は304冊。)

「図書館だより」には月ごとの「利用状況」も掲載されていますが、そこからも毎日多くの住民に利用されている様子がうかがえます。

 

みどり 岩瀬村図書館報(年2回刊・A4判4頁) 岩瀬村図書館

岩瀬村図書館は、県内最初の村立図書館としても知られています。ここでは、毎年読書感想文・感想絵コンクールを開催しており、「みどり」でも入賞作を紹介しています。

昨年(2000年)は子ども読書年でした。図書館としては全国的に児童サービス進展のための契機となった年でしたが、県内でも

  • こどもとしょかんだより(小野町ふるさと文化の館)
  • こどもとしょかんだより(須賀川市図書館)
  • わくわく図書館(福島市立図書館児童室)

などが、子ども向けの広報紙を発行しています。

 

卯の花 白河市立図書館報(年6回刊・B5判4頁) 白河市立図書館

「卯の花」は、昭和45年に創刊され、平成8年までに156号が発行されました。

毎号利用者の方たちが様々なテーマで文章を寄せており、住民の声を広く反映させていた館報でもありました。

現在「卯の花」は発行されていませんが、かわって白河市教育委員会広報の「教育のひろば」が創刊され、図書館の情報を提供しています。

自治体の広報紙は、地域住民にとってはベストリーダーであり、図書館がこれを活用して情報提供を行うことは、住民への周知という意味から、非常に大きな効果が期待できます。

このように、図書館単独の広報ではなくとも、自治体の広報紙に図書館のコーナーを設けることで利用者へのPRにつとめているところも少なくないようです。

福島県立図書館では、このほかにも多くの図書館広報資料を受け入れています。また、広く福島県に関する資料を収集しています。資料発行などに関しての情報は、ぜひ福島県立図書館にもお寄せ下さい。