「プランゲ文庫雑誌コレクション・福島県分」(マイクロフィッシュ版)の閲覧とコピーサービスを、9月1日から実施します。
このコレクションは第二次世界大戦後の連合軍による占領期に県内で出版された雑誌205種を収録、内容は詩・短歌・俳句誌、文芸誌、考古学・自然科学系同好誌、労働組合機関誌、青年団会報、PTA会報など多岐にわたり、当時の県内の社会や文化活動を知るために欠かすことのできない貴重な資料です。
雑誌記事の検索には「占領期雑誌記事情報データベース」(登録制・無料)がインターネット上に公開され、福島県分の記事検索にも活用できますのでご活用ください。(http://www.prangedb.jp/)
「プランゲ文庫」とは…
日本が連合軍による占領下にあった1945年から1949年にかけ、GHQは占領政策の一環として日本の出版物すべてに検閲を行なった。その後これらの資料はアメリカのメリーランド大学に移され大学図書館において保存、整理作業が進められた。同大学教授ゴードン・W.プランゲ博士はGHQの戦史室に勤務していた頃よりこれらの資料の重要性を認識し、大学への譲渡に尽力した人物で、日本の占領期資料は博士の名に因み「ゴードン・W.プランゲ文庫」(通称「プランゲ文庫」)と呼ばれている。
新着案内各分野の担当者が選んだ、お勧めの新着資料をご紹介します。
雑誌・新聞
インターネットの普及に伴い、ネットを利用した広告・宣伝も盛んです。関連分野の雑誌からインターネットの利用についての記事を探してみました。
宣伝会議
宣伝会議 Z674/S6
「目にとまる、クリックされるWEB広告のクリエイティブ」が6月15日号の特集です。リンク先が設定されているバナー広告など、WEB広告独自の特性と創造的な活用法が掲載されています。
ネットに限らず、広告は不適切であってはいけません。7月1日号の特集「多メディア化で変わる広告審査のNGライン」では、インターネット広告についての日本広告審査機構(JARO)への問い合わせが急増していることや、広告の審査基準について紹介があります。
HUMAN AD(ヒューマン・アド)
リクルート Z674/H1
求人・求人広告の状況を紹介するだけでなく、その奥にある社会のありさまをとらえた雑誌です。ネットにおける求人や求人広告の状況や例についても取り上げています。
社会
ビジネスデータ検索事典 2006
日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンク/編集 350.31/ニホ063
日本の正確な人口は?」「主婦の就業者数は?」「流行の推移は?」「パソコンの普及状況は?」「公共投資の額は?」など、知りたいデータがどんな資料、どんなホームページを見ると掲載されているかがわかります。
(こちらの資料は図書館内でご利用ください。)
海外赴任ガイド 2006年度版
JCM/編集 290.93/シエ062
海外赴任の準備から、赴任先での子どもの教育、住宅、健康管理、安全対策など、必要な情報が紹介されています。ビジネスで赴任する人だけでなく、海外で暮らそうという人全般に役立つ1冊です。
ガイドブック裁判員制度
河津博史/他著 327.67/カヒ064
2009年5月までに、市民が刑事裁判に参加する裁判員制度がスタートします。日本ではなじみの薄い制度のため、わからないことがたくさんあると思いますが、この本では裁判員制度のしくみをシミュレーションやQ&A形式でわかりやすく説明しています。
人文・自然
映画「バルトの楽園」が公開され、関連書籍が多く出版されています。
松江豊寿と会津武士道 板東俘虜収容所物語
(ベスト新書) 星亮一/著 L289/M40/9
「バルトの楽園」の舞台は第一次世界大戦中、徳島県鳴門市にあった板東俘虜収容所です。所長の松江豊寿は、陸軍上層部からの批判を受けつつもドイツ人捕虜達を人道的に扱いました。捕虜達はベートーヴェン「交響曲第九番 歓喜の歌」を日本で初めて演奏し、地元の人々と文化的・技術的に交流することで、国籍を超えて人間的な信頼関係を結んでいきます。松江は会津藩士の末裔。彼の行動は、会津人特有の武士道精神によるものかもしれません。
鉄条網の中の四年半-板東俘虜収容所詩画集-
カール・ベーア/詩、ヴィリー・ムッテルゼー/画 L941/B1/1
映画の公開を機に復刻された、収容所の当時の生活を描いた詩画集です。板東は模範的な収容所であり、この本も一見ユーモアあふれる作風ですが、その中にはやはり捕虜としてこの先どうなるか分からない不安感等がにじみ出ています。歴史資料としても貴重。独文併記。
バルトの楽園
古田求/著 L913.6/F3/1
映画の脚本家自身によるノベライズ。映画を観ていなくても楽しめます。ちなみに映画「バルトの楽園」のパンフレット(L289/M40/8)も所蔵しています。併せてご覧下さい。